トップ座談会

お客様にとってのインフラになるために。
名南のトップが未来のビジョンを語る。
Profile
税理士法人 名南経営
理事長
安藤教嗣
税理士法人 名南経営の代表であり、経営理念である『自利利他』を体現するモデル社員でもある。
株式会社 名南経営ソリューションズ
代表取締役
大河内裕太佳
IT需要の高まりを受け、株式会社 名南経営コンサルティングから独立した株式会社 名南経営ソリューションズの代表。
株式会社 名南経営コンサルティング
代表取締役社長
永井晶也
株式会社 名南経営コンサルティングの代表。名南コンサルティングネットワークの関連会社の代表取締役社長を複数兼務している。
―皆さまの出会いを教えてください。
大河内:私が3人のなかで一番入社が早いです。4年後に永井さんが入社してきたのかな。

永井:そうでしたね。私は当時税理士法人に入社したので、コンサルティングの事業部にいた大河内さんの仕事ぶりはなかなか見る機会がなかった。でも、たまたま大河内さんが指導しているところを見学させてもらって、かっこいいなと思いましたよ。

安藤:尊敬するところしかありません。意思決定の仕方や判断軸。何より、自分に厳しいところ。本当に参考になっています。

大河内:ありがとうございます。私はそれほど自分に厳しいとは思っていませんけどね(笑)安藤さんとは当時はあまり接点がなかったけど、私が入社してから8年後に入社した噂の新人でしたね。

永井:仕事に熱い人というイメージを強く持っていました。実際、一緒に飲食店のお客様を担当した際、安藤さんはとても親身になってくれると先方から言われましたよ。

安藤:ありがとうございます。

大河内:3人の接点ができるようになったのは、役員になってからですね。安藤さんはプレイヤーでありつづけたいと隠さずに言っていました。理事長になってから、自分が先頭に立つ覚悟を決めたという印象です。

永井:今でも、プレイヤーでありたいと思っているところありますよね。

安藤:現役にこだわりたい野球選手と一緒ですよ。

永井:良いことだと思います。ネットワーク内にもそういう人多いじゃないですか。

大河内:そうですね。自分ができるから他人にも求めることができるわけですし。

安藤:はい。他の人に求めるからには、自らがその理想を体現するべきだと思っています。
―ネットワーク全体に、トップの理念を浸透させていくために意識していることはありますか?
大河内:私は、直接若手のメンバーと話をする機会は多くないので、その分、マネージャー層のメンバーとしっかりと話をし、方向性を共有するようにしています。私が行った判断については、その理由も明確に伝えるように意識しています。また、目指すべき状態を可能な限り具体化します。システムの利用状況等、お客様が喜んで当社のサービスを活用されている状態を数値化し、目標設定を行っています。

永井:コンサルティングの場合、あつかうサービスもお客様の業界もさまざまです。なので、根っこの部分が間違っていないか意識して見ていますね。具体的にはメンバーの報告書を見て、名南の理念、指針に照らしあわせて、ここは良いとか良くないということをメールにコメントを入れて返信。若手とは定期的に面談もしています。また、若手の育成で大事なのは、やはり上司となるマネージャーですから、マネージャーが理念や方針にあった考え方や行動を日常的にできているかどうかは、見るようにしています。すぐにできるようになることではありませんから、そこは丁寧にコミュニケーションを繰り返すしかないと思っています。

安藤:永井さんのおっしゃる通りですね。繰り返すしかない。例えば、すぐに痩せたいと思っても、一方で甘いものが食べたいと思ってしまうのが人じゃないですか。だから、何かエラーがあったときに、マネージャー層のメンバーには繰り返し話して、理念、指針を定着させていくわけです。

永井:そうですね。手を変え、品を変え。そういう努力があるからこそ、個性のまるで違うネットワーク各社にも理念や指針が浸透している。何もせず、これだけ浸透することはありませんから、マネージャー層のメンバーがしっかりしてきているのだと思います。
―他社にはない、名南コンサルティングネットワークの強みはどこでしょうか?
安藤:ネットワーク各社の良い循環関係ですかね。お互いが頼りあえる関係にあるのは重要な要素だと思っています。ネットワーク全体が共通の価値観に基づいてサービスを提供する。それが、お客様が求めている『名南らしい対応』です。高度なコンサルティングのスキルと素晴らしい税務スキルが別々にあっても、お客様は納得してくれません。だからこそ、循環関係が大切になる。そこを模索して、良い形で次の代に引き継ぎたいですね。

大河内:おっしゃるとおり。優れた専門家はいるので、それをもっとネットワークの推進力に変えられると思っています。1+1=2ではなく、もっと相乗効果を見込めるはず。ネットワーク内のノウハウを融合させながら、みんなで成長する方法を見つけていきたいですよね。

永井:私も同じ意見です。あとは、その相乗効果を生み出す人をどう育てるか。私たちがやるべきことはまだまだありますね。
―今後のネットワーク全体の目指す姿についてお聞かせください。
安藤:サービスによっては、AIの導入などで人が入る必要がなくなるものも出てくると思います。その分、人でなければできない仕事にスポットが当たり、人の価値はどんどん高くなると思っています。そんななかで、いかに多様な価値観と力を持った専門家集団を形成していくのか。そして、ネットワークのなかで文化と知恵を共有し、どんな形で地域や中小企業に貢献できるのかを考えつづける必要がある。最終的には、地域のインフラ的な役割まで到達できれば良いなと。お客様にとってインフラのように欠かせない存在になるために、新しい価値を生み出していければと考えています。

永井:まさに、そういうことだと思います。地域になくてはならない存在になるために、売り上げや社員数も増やしていく必要があります。そのためには、まず人材育成。将来を見据え、自ら考えて行動できる人を育てていきたいですね。

大河内:自分たちがイメージしているレベルに達する人材採用や育成をしていきたい。そこは大きな目標になりますね。人材の力はそのまま組織の競争力に直結しますから。簡単なことではありませんが、3人とも方向性は定まっているので、ぶれることはありません。お客様のために何ができるか考えつづける、『自利利他』の精神を持った、強いネットワークを築いていきます。